「家事は分担すれば大丈夫」と思っていませんか?
結婚前には、
「家事は二人で協力しよう」
と話していたのに、結婚してしばらくすると、
「どうして自分ばかりやっているんだろう?」
「言わないと何もしてくれない……」
「家事を手伝っているのに、なぜ怒られるの?」
そんな不満が出てくることがあります。
実は、夫婦の家事問題は単純に、
「料理は夫、掃除は妻」
のように分担を決めれば解決するとは限りません。
なぜなら、家事には目に見える作業だけではなく、
「何が必要か考える」
「足りなくなる前に買う」
「予定を確認する」
「家の状態を気にする」
といった、見えにくい負担もあるからです。
前回の記事では、結婚後のお金について、夫婦で家計をどう管理するかを解説しました。
今回はその続きとして、
結婚後の家事をどう分担すれば、お互いに無理なく生活できるのか
について考えていきます。
「家事を平等にしたい」
「結婚後に家事で揉めたくない」
「今の恋人と結婚して大丈夫か確認したい」
という人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
家事分担で大切なのは「50対50」だけではない
家事は「作業」だけではない
例えば、夕食を作る場合。
実際には、
献立を考える。
冷蔵庫を確認する。
足りない食材を買う。
料理する。
食器を洗う。
キッチンを片付ける。
生ゴミを処理する。
ここまでが一連の流れです。
「料理をした人」と「食器を洗った人」だけを比較すると、一見公平に見えるかもしれません。
しかし、その前に献立を考えたり、買い物をしたりしている人がいるなら、負担には違いがあります。
だからこそ、
家事の量だけではなく、家事に伴う「考える負担」まで見る
ことが大切です。
「手伝う」という言葉にも注意
夫婦二人で暮らしているなら、家事は基本的に二人の生活を維持するためのものです。
そのため、
「家事を手伝ってあげる」
という考え方より、
「二人の家だから、二人で運営する」
という考え方のほうが自然です。
もちろん、相手が担当している家事を助けることは悪いことではありません。
ただし、最初から一方が「家事の責任者」、もう一方が「手伝う人」になってしまうと、負担が偏りやすくなります。
結婚前に話しておきたい家事分担7つのポイント
① 家事を全部書き出してみる
まずおすすめしたいのが、
家事を見える化すること
です。
例えば、
・料理
・食器洗い
・掃除機
・トイレ掃除
・風呂掃除
・洗濯
・洗濯物を畳む
・ゴミ出し
・買い物
・日用品の補充
・冷蔵庫の管理
・家計管理
・各種手続き
などがあります。
こうして書き出してみると、
「思ったより家事って多いんだな」
と気づくかもしれません。
さらに、
「誰がやるか」
だけではなく、
「誰が気づいて、誰が最後まで責任を持つか」
まで考えると、より現実的になります。
② 得意・不得意を考慮する
すべての家事を完全に半分にする必要はありません。
例えば、
「料理が好きな人」
「掃除が得意な人」
「洗濯が苦にならない人」
がいるなら、それを活かす方法もあります。
ただし、
「得意だから全部任せる」
という状態には注意しましょう。
得意なことでも、毎日続けば負担になることがあります。
そこで、
「料理は自分が多めにやるから、洗い物はお願い」
など、全体のバランスを考えてみてください。
③ 仕事の忙しさに合わせて変える
家事分担を決めるとき、
「夫婦だからいつも同じ割合」
と考える必要はありません。
例えば、
夫が繁忙期なら妻が少し多めに担当する。
妻が忙しい時期なら夫が多めに担当する。
というように、状況によって変えてもいいのです。
大切なのは、
「今どちらが大変なのか」をお互いに見ること。
固定された50対50よりも、
「今できるほうが少し多めにやる」
という柔軟な考え方のほうが、長く続くケースもあります。
④ 「気づいたほうがやる」をルールにしすぎない
「気づいたほうがやればいい」
という考え方もあります。
一見すると自然ですが、実は注意が必要です。
なぜなら、
家事に気づく人と気づかない人では、負担そのものが違ってくる
からです。
例えば、
「トイレットペーパーがなくなりそう」
「洗剤が切れそう」
「冷蔵庫に食材がない」
と気づく人が毎回同じなら、その人が家全体を管理することになります。
だから、
「気づいたほうがやる」
だけではなく、
それぞれが担当する領域を持つ
という方法もおすすめです。
⑤ 見えない家事も分担する
家事分担で特に忘れられやすいのが「見えない家事」です。
例えば、
・シャンプーなどの在庫確認
・日用品の買い足し
・ゴミ袋の補充
・家電のメンテナンス
・郵便物の確認
・予定の管理
・必要な手続き
・来客の準備
などです。
これらは一つ一つは小さく見えます。
しかし積み重なると、
「なんとなくずっと家のことを考えている」
という状態になります。
だからこそ、
目に見える家事だけで公平さを判断しない
ことが重要です。
⑥ 完璧を求めすぎない
家事のやり方にも、それぞれのこだわりがあります。
「洗濯物はこう畳みたい」
「掃除はここまでやりたい」
「食器はすぐ洗いたい」
などです。
自分にとって当たり前のことが、相手にとっても当たり前とは限りません。
そこで、
「自分と同じやり方でやってほしい」
と求めすぎると、家事をすること自体が嫌になってしまう可能性があります。
もちろん衛生面や安全面で譲れないことはあります。
それ以外については、
「違うやり方でも結果が問題なければOK」
という柔軟さも必要です。
⑦ 家事分担は定期的に見直す
一度決めた家事分担が、ずっと同じとは限りません。
結婚後には、
仕事が変わる。
勤務時間が変わる。
子どもが生まれる。
体調が変わる。
引っ越す。
など、生活環境が変化します。
そのたびに、
「今の分担で無理はない?」
と確認してみましょう。
例えば月に一度、
「最近、家事で負担になっていることある?」
と聞くだけでも十分です。
家事の話を、
不満が爆発したときだけするものにしない
ことが大切です。
💡 家事分担で揉めたときの考え方
「どっちが多くやった?」から離れてみる
夫婦喧嘩になると、
「自分のほうがやっている」
「いや、こっちだってやっている」
という比較になりがちです。
もちろん負担の偏りは確認する必要があります。
ただ、単純な回数だけでは比較できない場合もあります。
そこで、
「どっちが多い?」
ではなく、
「今、どこに負担が集中している?」
と考えてみましょう。
例えば、
料理は妻が多いけれど、夫が買い物を担当している。
夫は掃除をしているけれど、妻が家計や各種手続きを担当している。
という場合もあります。
家事を一つ一つ競争するのではなく、生活全体を見ることが大切です。
「言ってくれればやる」は本当に公平?
「言ってくれればやるよ」
という言葉も、よくある家事問題の一つです。
もちろん、お願いされたら行動すること自体は悪くありません。
しかし、毎回、
「何をすればいい?」
と聞く側と、
「これやって」「次はこれ」
と指示する側に分かれてしまうと、後者が家事全体を管理することになります。
そのため、
「指示された作業をする」だけではなく、「自分の担当を自分で管理する」
ことが重要です。
例えば、
「洗濯担当なら、洗剤の残量まで確認する」
「ゴミ担当なら、ゴミ袋の補充まで行う」
などです。
❌ 家事分担で避けたい5つのNG
① 「家事は女性がやるもの」と決めつける
家庭によって役割分担は違います。
専業主婦・専業主夫という選択もあります。
大切なのは、
二人が納得しているかどうか
です。
性別だけで最初から役割を決めるのではなく、仕事や得意不得意、生活スタイルを考えて決めましょう。
② 「稼いでいるほうが偉い」と考える
収入は夫婦生活を支える大切な要素です。
しかし、家庭への貢献は収入だけではありません。
家事、育児、家計管理、各種手続きなども家庭を維持するために必要です。
「自分のほうが稼いでいるから家事はしなくていい」
という考え方では、相手に負担が集中してしまう可能性があります。
③ 相手のやり方をすべて否定する
「それじゃダメ」
「普通はこうする」
と否定され続けると、相手も家事をする意欲を失ってしまいます。
安全や衛生に関わらない部分なら、
「その方法もあるね」
と受け入れる余裕を持ちましょう。
④ 我慢して何も言わない
「これくらい自分がやればいい」
と我慢し続けるのもおすすめできません。
小さな不満でも積み重なると、
「どうして私ばかり!」
という大きな不満になることがあります。
不満が小さいうちに、
「最近ちょっと負担が偏っている気がする」
と伝えてみましょう。
⑤ 「やってあげた」を繰り返す
家事をするたびに、
「やってあげた」
という意識が強くなると、夫婦の間に貸し借りが生まれやすくなります。
もちろん感謝は大切です。
ただ、
二人の生活を二人で支えている
という感覚も忘れないようにしましょう。
結婚前にしておきたい「家事の確認」
結婚を考えているなら、実際に次のような質問をしてみるのもおすすめです。
「結婚したら家事はどう分担したい?」
「料理と掃除ならどちらが得意?」
「仕事が忙しい時期はどうする?」
「家事の中で苦手なことはある?」
「毎日やりたい家事と、週に一度でいい家事は?」
「家事のやり方で譲れないことはある?」
「家事代行などを使うことについてどう思う?」
こうした話をしておくと、
「結婚したら相手がやってくれると思っていた」
という認識のズレを減らせます。
家事が苦手なら「外注」という選択肢もある
家事を全部二人だけで抱える必要はありません。
仕事が忙しい。
子育てが大変。
体力的に難しい。
などの場合は、家事代行サービスなどを利用する方法もあります。
もちろん費用はかかりますが、
「夫婦のどちらがやるか」だけで解決しようとしない
ことも大切です。
例えば、
「掃除は月に一度プロにお願いする」
「忙しい週は惣菜を利用する」
「食洗機や乾燥機付き洗濯機を活用する」
など、便利なものを使うことも立派な家事管理です。
家事を減らすことは、
「手抜き」
ではありません。
二人が無理なく生活を続けるための工夫です。
本当に見るべきなのは「家事能力」より「協力する姿勢」
結婚相手を選ぶとき、
「料理ができるか」
「掃除ができるか」
という家事能力だけを気にする人もいるでしょう。
もちろん生活能力は大切です。
しかし、それ以上に重要なのが、
「家事を二人の問題として考えられるか」
という姿勢です。
料理が苦手でも、
「じゃあ一緒に覚えよう」
「今日は外食にしよう」
「できることをやるよ」
と言える人なら、生活を一緒に作っていける可能性があります。
反対に、家事が得意でも、
「自分のやり方以外は認めない」
「相手がやるのが当然」
という考え方なら、結婚後に問題になる可能性があります。
❤️ 本質
結婚後の家事で大切なのは、
家事を完全に50対50にすることではありません。
本当に大切なのは、
「二人の生活を二人で支えている」という感覚を持てること。
料理が得意な人が料理を多めに担当してもいい。
掃除が好きな人が掃除を担当してもいい。
仕事が忙しい時期には、相手が多めに担当してもいい。
大切なのは、
「自分だけが頑張っている」
「相手は何もしてくれない」
という状態にならないことです。
そして、家事の分担を考えるときは、
「誰が何をするか」だけではなく、「誰が家事を管理しているか」
まで見てみてください。
家事は、見えている作業だけではありません。
気づく。
考える。
計画する。
準備する。
実行する。
確認する。
こうした一連の流れがあります。
だからこそ、
「言ってくれればやる」
ではなく、
「自分の生活として気づいて動く」
という姿勢が大切です。
結婚生活では、家事だけでなく、仕事、お金、子育て、家族など、さまざまな問題が出てきます。
そのとき、
「これはあなたの仕事」
と分けるのではなく、
「二人の問題だから一緒に考えよう」
と言える関係。
それこそが、長く一緒に暮らしていくうえで大きな安心につながります。
📌 まとめ
・家事分担は単純な50対50だけが正解ではない
・料理や掃除だけではなく、見えない家事も考える
・「手伝う」ではなく「二人の家を二人で運営する」と考える
・家事を一度すべて書き出してみる
・得意不得意を考慮して分担する
・仕事の忙しさに応じて柔軟に変える
・「気づいたほうがやる」だけに頼りすぎない
・日用品の補充や予定管理などの見えない家事も分担する
・相手に完璧な家事を求めすぎない
・家事分担は定期的に見直す
・「どっちが多くやった?」だけで競わない
・「言ってくれればやる」ではなく、自分の担当を自分で管理する
・性別や収入だけで家事の役割を決めない
・必要なら家事代行や便利な家電を活用する
・家事能力以上に、協力する姿勢を大切にする
結婚生活は、家事の競争ではありません。
どちらが多くやったかを毎日数えるより、
「二人が無理なく暮らせる方法は何か?」
を考えるほうが大切です。
結婚前だからこそ、
「家事はどうしたい?」
と気軽に話してみてください。
その会話の中に、相手の生活観や思いやり、そして結婚後の二人の関係が見えてくるかもしれません。
🔜 次回予告
次回は、結婚生活を考えるうえでもう一つ避けて通れないテーマを取り上げます。
「結婚後に子どもが欲しい?妊娠・出産・子育てについて結婚前に話しておきたいこと」
について詳しく解説します。
「子どもは欲しい?」
という一言だけではなく、
いつ頃考えているのか。
仕事との両立はどうするのか。
育児はどう分担するのか。
住む場所はどうするのか。
どんな家庭を作りたいのか。
など、結婚前だからこそ話しておきたいポイントがあります。
将来のことだからこそ、正解を決めるのではなく、二人の現在の気持ちを確認するところから始めていきましょう。
それじゃあ、また次の記事でお会いしましょう!
賢作でした!

