令和の女子高生、3人に1人が「推し」を大切にするワケ
まずは女子高生の結果から見ていきましょう。調査では、66.3%が「恋人」と回答した一方で、33.7%の女子高生が「推し」を大切にしていると答えています。つまり、約3人に1人が恋人よりも推しを優先する、という結果です。

この背景には、いくつかの理由が挙げられます。
1. 「推しは裏切らない」という安定感への期待
女子高生からは、「推しは自分が嫌いにならない限り一生好きでいられるから」「恋人はいつ別れるか分からないから」といった声が多く聞かれました。恋人との関係には変化や終わりがある一方で、推しとの関係は「自分次第で変わらず継続できる」という安心感を求めているようです。
賢作も思うのですが、大人の恋愛でも「この関係はいつまで続くんだろう」と不安になること、ありますよね。若いうちは特に、将来への漠然とした不安がある中で、常に変わらず応援できる推しに、ある種の「永遠」を見出しているのかもしれません。
2. 推しが「恋人の代わり」に
「推しが好きすぎて恋人ができたことないから」「推しさえいれば恋人はいらない」といった意見も目立ちました。推しが精神的な支えとなり、場合によっては恋人の役割を果たすこともあるようです。デートや手をつなぐようなリアルな恋愛関係でなくても良い、と考える女子高生もいるのは、ちょっと意外に感じるかもしれません。
3. 推しは「神」的存在、人生を豊かにする源
さらに、「推しは神様」「推しは生きる源だから」といった、推しを神格化する声や、「お金を使うとなると推しに使いたいから」と、課金先としても推しを優先する意見も。推しが単なる憧れの存在ではなく、人生を豊かにしてくれる、もはや人間を超越した存在として捉えられているケースもあるようです。
これは、大人の私たちが趣味や仕事に没頭する感覚と似ているかもしれません。ただ、それを恋愛感情と重ね合わせるのが、現代の若者ならではの感覚と言えるでしょう。
男子高生は圧倒的に「恋人」重視!その本音とは?
一方、男子高生の結果は女子高生とは対照的でした。84.9%が「恋人」を大切にすると回答し、「推し」は15.1%と、圧倒的な「恋人派」が多数を占めています。

男子高生が恋人を重視する理由も見ていきましょう。
1. 「身近なリアル」を大切にする価値観
「身近にいる人の方が大切」「恋人が一番近い存在だから」「恋人はリアルな人だから」といった声が目立ちました。触れることのできない推しよりも、日常で実際に会って関われるリアルな存在を重視する傾向が強いようです。これは、賢作が高校生だった頃とあまり変わらない感覚かもしれませんね。やっぱり目の前にいる人を大切にしたい、という気持ちは、性別や時代を超えて共通する部分があるのかもしれません。
2. 推しとの明確な線引き
「所詮推しは他人だから」「推しは一方的な好きって気持ちだから」といった、推しと恋人をはっきりと区別する意見も多く見られました。女子高生が推しに恋愛感情に近いものを抱くことがあるのに対し、男子高生は推しを「手の届かない存在」として、より客観的に捉えているようです。
3. 将来を見据えたパートナーシップへの意識
男子高生から特に多く聞かれたのは、「生涯を共にするため」「人生を共にするパートナーだから」「一生付き合っていく可能性があるため」といった、結婚や将来を見据えた表現でした。女子高生に比べ、恋愛に対して「今だけでなく、これからも一緒にいるかもしれない相手」という覚悟を持って接している様子がうかがえます。
賢作としては、この「将来を見据える」という感覚が、大人と高校生の間にある「壁」を少し乗り越えているように感じました。若いうちからパートナーシップを意識するというのは、今の時代ならではの成熟した一面かもしれませんね。
賢作が考える、高校生の価値観から大人世代が学べること
今回の調査結果を見て、いかがでしたでしょうか?女子高生が「推し」に安心感や精神的な支えを求め、男子高生が「恋人」とのリアルな関係性や将来を重視する、という対照的な傾向は、とても興味深いですよね。
私たち30代・40代の目線で見ると、女子高生の「推し」への向き合い方は、ある意味で「自己肯定感」や「心の安定」を、特定の相手に依存せず自分で満たそうとする現代的な感覚とも言えるかもしれません。一方、男子高生の恋愛観には、昔ながらの「パートナーシップ」を求める堅実さも感じられます。
この調査は、今の若者たちの価値観を理解する良い機会になるだけでなく、私たち自身の「恋人」や「推し」との関係性を見つめ直すきっかけにもなるのではないでしょうか。例えば、パートナーとの関係でちょっと疲れてしまった時、推し活に没頭することで気持ちがリフレッシュされることもありますよね。あるいは、推し活に夢中になりすぎて、大切な人とのリアルな関係が疎かになっていないか、と立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。
結局のところ、「恋人」も「推し」も、私たちの人生を豊かにしてくれる大切な存在です。どちらか一方だけが「正解」ということはなく、それぞれのバランスをどう取るか、どう向き合っていくかが、心地よい毎日を送るためのヒントになるのではないでしょうか。
このコラムが、皆さんの日々の生活に、少しでも前向きな気づきや「試してみよう」という気持ちをもたらすことができたら、賢作としてとても嬉しいです。
ワカモノリサーチの調査結果詳細はこちらからご覧いただけます。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。賢作でした。


