理由1:AIはすでに日常インフラ、SNS超えの存在に
「え、うちの子もAI使ってるの?」と思われた方もいるかもしれませんね。今回の調査で、α世代のAI利用率は約6割(60.5%)に達していることが判明しました。これは、InstagramやX(旧Twitter)といった主要SNSの利用率とほぼ同水準、いや、それ以上に時間を費やしているという結果が出ています。

1日あたりの平均AI利用時間はなんと「31分」。Instagramの28分、Xの24分を上回る数字です。年齢制限があるSNSに比べて、AIは気軽にアクセスできるため、α世代にとってAIが日常の主要な接触メディアとして台頭している様子がうかがえます。

理由2:AIは「気を使わない友達」、感情的な繋がりを求める
AIを単なる「便利な道具」と捉えているのは、私たち大人世代の発想なのかもしれません。α世代にとってAIは、42.9%が「気を使わずに話せる友達」と回答しており、「便利な道具(21.6%)」を大きく上回っています。

さらに驚くべきは、恋愛に関する悩み相談相手として、「AI(ChatGPTなど)」と「友達」が同率1位(21.6%)という結果です。親(10.8%)の倍という数字は、友達には話しづらいデリケートな悩みも、心理的ハードルの低いAIになら気軽に打ち明けられる、というα世代の新しい対人・対AI関係を示唆しています。

理由3:AIは「対話を通じて答えを見つけるパートナー」
AIから納得のいかない回答が返ってきたとき、α世代の72.9%が「指示(プロンプト)を変えて何度でもやり直させる」と回答しています。これはZ世代の62.2%を大きく上回る数字です。また、「一緒に考えたりおしゃべりしたりする『友達やパートナー』に近い」と捉える割合も56.7%にのぼります。

彼らはAIを単なる「命令を正確に実行する部下や道具」としてではなく、対話を重ねて答えを一緒にブラッシュアップしていく、まるで友達との会話のように、そのプロセス自体を楽しんでいるようです。

理由4:思考力低下への強い不安、葛藤を抱えるα世代
AIを積極的に利用しているα世代ですが、彼らが決してAIに盲目的に依存しているわけではないことも明らかになりました。「AIを使うことによる懸念」として、「AIにたよりすぎて、自分で考える力がなくなること」に対し、α世代の43.2%が「とても不安である」と回答しています。これはZ世代の22.6%と比較しても突出して高い数字です。

便利なAIを「パートナー」として頼りつつも、「このままでは自分の頭で考えられなくなるのではないか」という深い葛藤を抱えながら、日々AIと向き合っているリアルな心理が浮き彫りになっています。親やニュースなどのメディアから、AI利用に対する制限や思考力の重要性を問われていることも、彼らの不安の一因かもしれませんね。

賢作が思う、α世代とAIの新しい関係性
今回の調査結果は、私たち大人が想像する以上に、α世代がAIと高度な関係性を築いていることを教えてくれました。AIは単なる「道具」ではなく、彼らにとって「精神的なパートナー」であり、「オルタナティブフレンズ」として機能し始めている、まさにパラダイムシフトが起きていると言えるでしょう。
彼らは、AIとの対話を通じて、答えを導き出すプロセスそのものを楽しんでいます。しかし、同時に「自分で考える力がなくなること」への強い不安も抱えている。これは、人類史上で最も早く、AIとの倫理的な距離感に直面している世代だからこその、リアルな葛藤だと思います。
私たち親世代は、AIを遠ざけるのではなく、彼らのAIとの付き合い方やその葛藤に寄り添い、共に考える姿勢が大切だと感じました。AIをどう活用し、どう付き合っていくべきか、子どもたちと一緒に話し合い、彼らの思考力を育むサポートをしていくことが、これからの子育てには欠かせない視点になるのではないでしょうか。
もしよかったら、お子さんに「AIってどんな存在?」と尋ねてみてください。きっと、私たち大人が想像もしないような、新しい発見があるはずです。そこから、親子でAIとの賢い付き合い方を考えるきっかけが生まれるかもしれませんね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。賢作でした。

今回の調査は、株式会社東急エージェンシーのα世代デザインファーム「αFind」が実施したものです。αFindは、2010年以降生まれのα世代の行動・意識・価値観を捉え、マーケティングへの実装を行うチームです。
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関連リンク
- 株式会社東急エージェンシー: https://www.tokyu-agc.co.jp/



